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常盤 欣文; 池田 修悟*; 芳賀 芳範; 大久保 智幸*; 飯塚 知也*; 杉山 清寛*; 中村 彰夫; 大貫 惇睦
Journal of the Physical Society of Japan, 71(3), p.845 - 851, 2002/03
被引用回数:40 パーセンタイル:81.12(Physics, Multidisciplinary)自己フラックス法によってUPtGaの純良単結晶を育成し、磁化率,電気抵抗,比熱及びde Haas-van Alphen (dHvA)効果の測定を行った。磁化率と電気抵抗測定によって26Kに反強磁性転位を発見した。dHvA効果の測定では6つのブランチの検出に成功し、二次元フェルミ面の存在を明らかにした。サイクロトロン有効質量は1024と、やや重いことがわかった。比熱測定によって得られた電子比熱係数は=57mJ/Kmolであった。
眞榮平 孝裕; 東谷 篤志*; 樋口 雅彦*; 安原 洋*; 長谷川 彰*
Physica B; Condensed Matter, 312-313(1-4), p.103 - 105, 2002/03
被引用回数:12 パーセンタイル:53.16(Physics, Condensed Matter)相対論的LAPW(Linealized Argumented Plane Wave)法を用いて、UBeの電子構造とフェルミ面を議論する。UBeはいわゆる重い電子系に属するが、低温での電子比熱係数は1.1J/Kmolであり、一連の重い電子系物質群の中でも特に大きな値を持ち、なおかつ0.85Kにおいて超伝導状態に転移する。このように、UBeは超伝導を示す重い電子系として重要な物質であり、その電子物性を理論と実験の両面から相補的に研究する必要がある。最近、R. G. Goodrichらによるパルス磁場を用いた測定において、いくつかの比較的小さなド・ハース-ファン・アルフェン(dHvA)シグナルが観測された。そこで、今後の実験との比較を念頭に置いて、UBeの電子構造とフェルミ面,dHvA 角度依存,サイクロトロン有効質量,フェルミ面上での電子成分分布を理論的に導いた。
眞榮平 孝裕; 樋口 雅彦*; 山本 悦嗣; 大貫 惇睦; 長谷川 彰*
Journal of the Physical Society of Japan, Vol.70, Supplement A, p.43 - 45, 2001/05
相対論的APW法を用いて、UCとUGeの電子構造とフェルミ面を計算し、dHvA効果の測定結果と比較し、dHvAブランチの起源を解明した。UCは、最近、山本・大貫らにより純良な単結晶育成に成功し、これまで観測されていなかったdHvAブランチの測定に成功した。バンド計算から得られたdHvA角度依存の結果は、実験結果を良く説明する。特に、ホール面に比べ電子面がサイクロトロン有効質量が大きいのは、電子面を形成しているのがUの5f成分が大部分であるということに起因する。このように、ホール面と電子面で、形成している電子成分が大きく異なる事例は、今回のUCが世界で初めての事例である。同様にUGeについても、dHvA角度依存を良く説明した。
芳賀 芳範; 稲田 佳彦*; 桜井 健司*; 常盤 欣文; 山本 悦嗣; 本間 徹生*; 大貫 惇睦*
Physica B; Condensed Matter, 284-288, p.1291 - 1292, 2000/07
被引用回数:0 パーセンタイル:0(Physics, Condensed Matter)UPdAlで実現している重い電子状態を明らかにするため、ドハース・ファンアルフェン効果の測定を行った。この目的のために、精製ウランを用いた高純度単結晶を育成した。本研究で、サイクロトロン有効質量65mの極めて重い軌道を発見した。この値は、これまでに報告されている120m(CeRuSi)、100m(UPt)に匹敵する。
芳賀 芳範; 稲田 佳彦*; 山上 浩志*; 桜井 健司*; 常盤 欣文; 山本 悦嗣; 本間 徹生*; 大貫 惇睦*
Physica B; Condensed Matter, 281-282, p.780 - 781, 2000/06
被引用回数:0 パーセンタイル:0(Physics, Condensed Matter)重い電子系超伝導体UPdAlの高純度単結晶を育成し、ドハース・ファンアルフェン(dHvA)効果の観測に成功した。極値断面積の角度依存性は過去の報告と一致した。本研究では新たにと呼ばれる新しいブランチを発見した。この軌道は有効質量が65mと極めて重くなっていることが見いだされた。
芳賀 芳範
文部省科学研究費重点領域研究「強相関伝導系の物理」ニュースレター, 3(2), 56 Pages, 1995/09
少数キャリア強相関系CePの物性の研究に関して、最近の進展をレビューする。従来からCePの磁場及び圧力下における複雑な挙動が注目されていた。最近、大型単結晶の育成に伴い、dHvA効果や、中性子散乱の研究が行われ、極めて特異な磁気構造と、それがフェルミ面に及ぼす効果が明らかにされた。これらの現象を説明するモデルも複数提出され、理論的研究も発展してきている。ポイントは、低キャリア濃度であるために、金属磁性体とはかなり異なった形で、磁気モーメントと相互作用していることにある。
芳賀 芳範; 松本 裕司*; 立岩 尚之; 山本 悦嗣; 仲村 愛*; 本多 史憲*; 青木 大*
no journal, ,
六方晶URhGeは一軸異方性を持つ強磁性体である。反転中心を持たない構造であり、強磁性状態での電子状態に興味が持たれる。今回、純良単結晶育成についてdHvA信号の観測に成功し、フェルミ面に関する情報が得られた。電子状態と磁性の関連について議論する。